矯正治療を始める前に、
「痛くありませんか。」
「マウスピース矯正とワイヤー矯正ではどちらが楽ですか。」
というご質問をよくいただきます。
痛みは誰でも気になるものです。
ここでは、私たちが日々診療を行う中で感じていることをお伝えします。
Q. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらが痛くないですか?
どちらも歯を動かす治療なので、歯が動き始める時には違和感や痛みがあります。
私たちの診療では、ワイヤー矯正から始めた方が、痛みを訴えられる患者さんは多いと感じています。
ワイヤー矯正は、痛みがあっても患者さん自身で装置を外すことはできません。
そのため、調整後の数日間は痛みが出ることがあります。
ただし、多くの場合は数日で痛みは落ち着き、その後は順調に治療が進みます。
一方、マウスピース矯正でも違和感や軽い痛みはありますが、強い痛みになることは少ない傾向があります。
マウスピースは患者さんが自由に取り外せる装置です。
痛みが強すぎると装着時間が不足し、治療が予定どおり進まなくなります。
そのため、私たちは治療計画を作る段階から、できるだけ痛みが少なく、無理なく歯が動く設計を心がけています。
実際に、当院では痛みを理由にマウスピース矯正を中断された患者さんはいらっしゃいません。
また、現在では、
- マウスピース矯正だけで治療を完了する方法
- マウスピース矯正で大部分を治療し、苦手な歯の動きだけを最後にワイヤー矯正で仕上げる方法
この二つが、患者さんの負担を抑えながら治療を進めやすいことが分かってきました。
そのため、私たちはこのような治療計画をご提案することが多くなっています。
Q. マウスピース矯正は痛くないと聞きました
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べると痛みが少ないと感じられる方が多くいらっしゃいます。
一方で、歯を動かす治療ですので、歯が動き始める時には違和感や圧迫感があります。
そのため、マウスピース矯正だから痛みがまったくないということではありません。
当院では、痛みが心配な方のために、矯正治療中の痛みを軽減する補助装置もご用意しています。
痛みに配慮した治療をご希望の場合は、治療計画を立てる際に、そのような方法も含めてご提案しています。
Q. ワイヤー矯正は痛いですか?
ワイヤー矯正では、調整後に歯が動き始めることで違和感や痛みを感じることがあります。
また、装置が唇や頬に当たり、口内炎ができることもあります。
そのような場合には、保護用ワックスなどを使用して対応します。
痛みは永続するものではなく、多くの場合は数日で落ち着きます。
Q. マウスピース矯正は違和感がありますか?
新しいマウスピースへ交換した直後は、締め付けられるような感覚があります。
また、装着し始めは話しにくさを感じる方もいらっしゃいます。
しかし、多くの方は数日で慣れ、普段どおりの生活を送られています。
Q. 装置は目立ちますか?
ワイヤー矯正は装置が見えます。
一方、マウスピース矯正は透明な装置なので、日常会話では気付かれないことも少なくありません。
見た目を重視される方には、マウスピース矯正が選ばれることが多くなっています。
Q. 食事や歯磨きは大変ですか?
ワイヤー矯正では、装置の周囲に食べ物が入りやすくなるため、丁寧な歯磨きが必要です。
マウスピース矯正では、食事の時には装置を外します。
そのため、普段どおり食事を楽しむことができ、歯磨きもしやすいことが特徴です。
一方で、食事のたびに外し、歯磨きをしてから再装着する習慣が必要になります。
Q. 装置はどちらが良いですか?
どちらが優れているというものではありません。
ワイヤー矯正にも、マウスピース矯正にも、それぞれに得意なことと苦手なことがあります。
私たちは、その患者さんにとって最も価値のある治療方法をご提案しています。
必要であれば、それぞれの長所を生かしながら組み合わせることで、患者さんの負担を減らし、より効果的な治療につなげています。
私たちがお伝えしたいこと
装置は、矯正治療を行うための道具です。
大切なのは、
どの装置を使うかではなく、その装置の性能を最大限に引き出せる治療計画を立てることです。
私たちは、痛みを減らすことだけを目的にはしていません。
患者さんの負担をできるだけ少なくしながら、治療効果も最大限に引き出すことを目指しています。
そのために、一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画をご提案しています。