大人の矯正では、治療を始める前だけでなく、治療中や治療後にもさまざまなご質問をいただきます。

ここでは、その中でも特によくいただくご質問について、私たちの考え方をご紹介します。

Q. 大人になってからでも矯正できますか?

もちろん可能です。

実際に当院でも、70歳代で矯正治療を受けられた患者さんがいらっしゃいます。

一方で、年齢によって治療の考え方や改善できる範囲は変わります。

そのため、まずは現在のお口の状態を診断し、その年代に合った治療計画をご提案しています。

Q. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらが良いですか?

どちらが優れているというものではありません。

マウスピース矯正にも、ワイヤー矯正にも、それぞれ得意なことと苦手なことがあります。

私たちは装置で選ぶのではなく、その患者さんに最も価値のある方法をご提案しています。

必要に応じて、両方を組み合わせることもあります。

Q. 部分矯正はできますか?

できます。

ただし、私たちは最初から「部分矯正」を選ぶことはありません。

まずお口全体を診断し、その結果として必要な範囲だけを治療することがあります。

その結果、上顎だけ、下顎だけ、あるいは前歯を中心とした治療になることがあります。

Q. 治療期間はどれくらいですか?

治療期間は、装置ではなく「どこまで治すか」で決まります。

当院では3か月程度で終了する治療もあれば、半年、1年程度かかる治療もあります。

診断を行い、患者さんにとって価値のあるゴールを設定した上で、必要な期間をご提案しています。

Q. 通院はどれくらい必要ですか?

マウスピース矯正では、診療システムが整っていれば通院回数を減らすことができます。

当院ではスマホモニタリングを活用し、来院と来院の間も歯の動きを確認しています。

通院回数を減らしながらも、経過は継続して確認しています。

Q. 後戻りはしますか?

はい。

矯正治療後の歯ならびは、一生を通して少しずつ変化します。

そのため、保定装置を継続して使用することが大切です。

万が一後戻りした場合でも、多くは短期間の再矯正で対応できます。

私たちは、完璧に後戻りしないことを目標にするのではなく、必要になった時に無理なく対応できることを大切にしています。

Q. 歯を抜くことはありますか?

必要な場合だけご提案します。

私たちは、抜歯を前提に治療計画を立てることはありません。

一方で、歯を並べるスペースやかみ合わせを考えた結果、抜歯が最も価値のある選択になる場合もあります。

その理由も含めて丁寧にご説明し、患者さんと一緒に治療方針を考えています。

Q. 相談だけでも大丈夫ですか?

診断前に一般的なご相談をお受けすることはできます。

しかし、歯科医師から患者さんに合った具体的なご提案を行うためには、問診と検査が必要です。

私たちは、検査を行い、見立てを共有し、治療計画をご提案した上で相談することが、患者さんにとって最も価値があると考えています。

私たちがお伝えしたいこと

大人の矯正には、一つの正解はありません。

大切なのは、患者さんが何を大切にしたいのかを整理し、その価値観に合った治療を選ぶことです。

私たちは、診断を通して現在のお口の状態を共有し、その方にとって無駄がない治療をご提案しています。

分からないことや迷っていることがあれば、一緒に考えていきましょう。