矯正治療は、歯を動かすことから始まるのではありません。
診断から始まります。
私たちは、診断とは「治療方法を決めること」ではなく、お口の状態を正しく理解し、その方にとって現実的な治療方法をご提案するための最も大切なプロセスだと考えています。
結論
診断とは、歯科医師が治療方針を一方的に決めることではありません。
現在のお口の状態を見立て、その内容を患者さんと共有し、一人ひとりに合った治療計画をご提案することです。
その提案をもとに、患者さんご自身が何を大切にしたいのかを一緒に考えながら、治療の方向性を決めていきます。
診断は「見立て」です
診断とは、現在のお口の状態を整理し、
- なぜこの歯ならびになったのか
- このまま経過するとどうなりそうか
- どのような治療方法が考えられるのか
を医学的な視点から考えることです。
私たちは、診断とは「答え」を出すことではなく、患者さんと現状を共有するための見立てだと考えています。
治療計画は「提案」です
診断の結果をもとに、私たちは治療計画をご提案します。
しかし、その提案は「これしかありません」というものではありません。
矯正治療では、
- どこまで治すのか
- どれくらいの期間をかけるのか
- どの治療方法を選ぶのか
によって、複数の選択肢が考えられることがあります。
私たちは、その中から患者さんにとって現実的で価値のある治療計画をご提案します。
患者さんが治療を選びます
患者さんの価値観は、一人ひとり異なります。
- できるだけ短期間で終えたい方もいれば、見た目をより重視したい方もいます。
- 抜歯をできるだけ避けたい方もいれば、より理想的なかみ合わせを目指したい方もいます。
- 費用をできるだけ抑えたい方もいれば、治療範囲を広げてより高い完成度を目指したい方もいます。
つまり、患者さんによって「治療のゴール」は異なります。
私たちは、その価値観を踏まえながら、一人ひとりに合った治療計画をご提案しています。
診断結果と治療計画をご説明し、その内容をご理解いただいた上で、一緒に治療の方向性を考えていきます。
診断は「答え」ではなく「出発点」です
人は、選択肢があって初めて、自分が本当に望んでいることに気付くことがあります。
診断や治療計画をご覧いただくことで、
「ここまで治したい」
「そこまでは必要ない」
「もう少し期間を短くしたい」
など、ご自身の希望が整理されていくことも少なくありません。
だから私たちは、診断や治療計画を完成した答えではなく、患者さんと一緒に最適な治療を考えるための出発点だと考えています。
私たちが考える診断
私たちは、診断とは歯科医師からの宣告ではないと考えています。
診断とは、お口の状態についての見立てを共有すること。
治療計画とは、その見立てをもとにした提案です。
そして、その提案をご覧いただきながら、患者さんと一緒に「その方にとって最も価値のある治療」を考えていきます。
診断とは、患者さんに治療を押し付けることではありません。
患者さんが納得して治療を選択できるよう、見立てと提案を共有すること。
それが、私たちが考える診断です。