検査が終わると、私たちは現在のお口の状態についてご説明します。
この時間は、歯科医師が一方的に治療方針を伝える時間ではありません。患者さんと現在の状況を共有し、一緒に治療の方向性を考えるための大切な時間です。
結論
見立てを共有する目的は、患者さんに治療方法を決めていただくことではありません。
現在のお口の状態を正しく理解し、どのような選択肢があるのかを一緒に考えることです。
現在のお口の状態をご説明します
検査では、多くの情報を集めます。
その情報をもとに、
- 現在の歯ならび
- かみ合わせの状態
- 気になっている原因
- 将来予想される変化
などを、できるだけ分かりやすくご説明します。
まずは、ご自身のお口が現在どのような状態なのかを理解していただくことが大切だと考えています。
問題だけではなく、良いところも確認します
診断では、問題点だけを探すわけではありません。
現在うまく機能している部分や、できるだけ残したい部分も確認します。
矯正治療は、すべてを変える治療ではありません。
良いところは生かし、改善が必要なところだけを整えることも大切な考え方です。
将来を予測します
診断では、現在だけを見ているわけではありません。
このまま経過した場合に考えられる変化や、治療を行った場合に期待できる変化も含めて考えます。
子どもの矯正では成長も重要な判断材料になりますし、大人の矯正でも長期的な安定性を考えながら見立てを行います。
現在だけではなく、「これから」を考えることも診断の役割です。
見立ては一緒に確認します
私たちは、診断結果を一方的に説明して終わることはありません。
気になることや分からないことがあれば、その場で一緒に確認しながら理解を深めていきます。
患者さんが現在のお口の状態を理解して初めて、治療計画について具体的に考えることができます。
そのため、見立てを共有する時間をとても大切にしています。
私たちが考える「見立ての共有」
私たちにとって診断とは、「異常があります」と伝えることではありません。
患者さんと同じ情報を共有し、
「今どのような状態なのか」
「どのような選択肢が考えられるのか」
を一緒に理解することです。
その共通理解ができて初めて、患者さん一人ひとりに合った治療計画をご提案できます。
だから私たちは、診断とは見立てを共有する時間だと考えています。