結論
子どもの矯正は、大人の矯正とはまったく考え方が異なります。
大人の矯正が現在の歯ならびを整える治療であるのに対し、子どもの矯正は成長を利用しながら、将来の歯ならびを育てていく治療です。
そして何より大切なのは、成長の節目ごとに診断し、その時期に本当に治療が必要かどうかを判断することです。
子どもだからできることがあります
子どもの歯や顎は、成長とともに大きく変化します。
永久歯が生え替わり、顎が成長し、かみ合わせも少しずつ完成へ向かっていきます。この変化は、大人になってからでは利用することができません。
だからこそ、子どもの矯正には「今だからできる治療」があります。
成長を利用できることが最大の特徴です
子どもの矯正の目的は、現在の歯ならびだけを整えることではありません。
永久歯が並ぶためのスペースを確保したり、顎の成長を利用したりしながら、将来の歯ならびやかみ合わせをより良い方向へ導いていきます。
私たちは、その限られた成長の機会を最大限に生かすことを大切にしています。
「歯を並べる」のではなく「将来を育てる」
子どもの矯正では、「今すぐきれいに歯を並べること」を目的にしないことも少なくありません。
まずは永久歯が並びやすい環境を整え、将来必要になる治療をできるだけ少なくすることを目指します。
その結果として、将来の抜歯を避けられる可能性が高くなったり、仕上げ矯正が不要になったり、ごく短期間の調整だけで済んだりすることがあります。
子どもの矯正は、現在の歯ならびだけを見る治療ではなく、将来の歯ならびを育てる治療なのです。
子どもの矯正は「必要な時だけ」行います
私たちは、すべてのお子さんが幼児矯正、小児矯正、仕上げ矯正のすべてを受けるべきだとは考えていません。
成長には節目があります。その節目ごとに診察を行い、
- 今、治療が必要なのか
- もう少し成長を待った方がよいのか
- 経過観察で十分なのか
を判断します。
必要であれば治療を開始し、目的を達成すればその段階で終了します。そして次の成長段階で再び診察し、必要であれば次の治療を検討します。
子どもの矯正とは、決められた順番で進む治療ではなく、成長に合わせて必要な治療だけを選択する医療なのです。
成長に合わせた3つの治療
私たちは、子どもの矯正を次の3つに分けて考えています。
- 幼児矯正**
** 正常な成長を育てるために、必要があれば治療を行います。 - 小児矯正**
** 永久歯が並ぶ準備をするために、必要があれば治療を行います。 - 仕上げ矯正**
** 必要がある場合のみ、歯ならびとかみ合わせの最終調整を行います。
すべてのお子さんが3つの治療を受けるわけではありません。
必要な時期に、必要な治療だけを行う。
それが、私たちが考える子どもの矯正です。
私たちが大切にしていること
子どもの矯正は、「早く始めること」が目的ではありません。
その時期だからこそできる治療を、最も効果的なタイミングで行うこと。
それが、子どもの成長を生かした矯正治療だと私たちは考えています。