MFTについて思うこと
MFT(口腔筋機能療法)は、近年とても注目されている治療の一つです。
舌や口唇、お口の周りの筋肉の使い方を改善し、口腔機能を整えることを目的としています。
私たちも、お口の機能を整えることには価値があると考えています。
一方で、MFTの役割と、矯正治療の役割は分けて考えています。
MFTは機能を改善する治療です
MFTが見ているのは、歯そのものではありません。
舌の位置や動き、飲み込み方、口唇の力、口呼吸など、お口の機能です。
そのため、機能的な問題が原因となって歯ならびが乱れている場合には、MFTによって歯ならびの改善につながることがあります。
私たちは、このような機能へのアプローチには価値があると考えています。
MFTだけで歯ならびが治りきらない場合があります
一方で、歯ならびの乱れは、すべて機能だけで説明できるものではありません。
歯ならびには、
- 歯の大きさ
- 顎の大きさ
- 成長
- 遺伝
- かみ合わせ
など、多くの要素が関係しています。
そのため、機能的な問題が関係していない歯ならびの乱れは、MFTだけでは改善できません。
そのような場合には、本格的な矯正治療によって歯ならびを整えることが必要になります。
MFTと矯正治療は競合しません
私たちは、MFTと矯正治療は競合するものではないと考えています。
MFTは、お口の機能を改善する治療です。
矯正治療は、歯ならびとかみ合わせを改善する治療です。
役割が違うからこそ、必要に応じて組み合わせることで、患者さんにとってより価値のある治療になることがあります。
一つの理論ですべては説明できません
私たちは、このサイトを通して、
一つの理論ですべてを説明しないこと。
を大切にしています。
歯ならびが乱れる原因は一つではありません。
だからこそ、一つの考え方だけですべてを説明しようとすると、どうしても無理が生じます。
私たちは、現在のお口の状態を診断し、
「何が原因なのか。」
「何を改善すればよいのか。」
を一人ひとり考えることが大切だと考えています。
MFTが向いている方もいます
私たちは、MFTを否定しているわけではありません。
実際に、MFTを中心とした診療スタイルが合う患者さんもいらっしゃいます。
特に、お子さんが楽しみながら取り組めることや、ご家族が一緒に生活習慣を見直せることは、大きな価値だと思います。
一方で、歯ならびそのものを改善する必要がある場合には、MFTだけでは十分でないことがあります。
そのような場合には、本格的な矯正治療を組み合わせることで、より良い結果につながると私たちは考えています。
私たちがお伝えしたいこと
私たちは、MFTを否定する立場ではありません。
また、MFTだけですべてが解決するとも考えていません。
MFTは機能を改善する治療。
矯正治療は歯ならびとかみ合わせを改善する治療。
それぞれの役割を理解し、必要に応じて組み合わせることが、患者さんにとって最も価値のある治療につながると考えています。
一つの理論だけで判断するのではなく、それぞれの治療の得意なことを生かしながら、一人ひとりに合った治療をご提案すること。
それが、私たちが考えるMFTとの向き合い方です。