アクティビティについて思うこと

近年、小児矯正では「アクティビティ」を取り入れる医院が増えています。

遊びやトレーニングを通して、お子さんが楽しみながら取り組めることが大きな特徴です。

私たちも、お子さんが前向きに取り組めることには大きな価値があると考えています。

一方で、アクティビティだけで歯ならびが治りきらない場合があります。

私たちは、アクティビティと本格矯正の役割は別だと考えています。

アクティビティは取り組みやすい治療です

アクティビティの最大の特徴は、お子さんが楽しみながら続けられることです。

ゲーム感覚で取り組めるものも多く、お子さん自身が前向きに治療へ参加しやすくなります。

また、ご家族も一緒に生活習慣を見直しやすいことは、大きな価値だと思います。

機能が原因の歯ならびには効果があります

アクティビティでは、

  • 口呼吸
  • 舌の使い方
  • 飲み込み方
  • お口の周りの筋肉の使い方

など、お口の機能へ働きかけます。

そのため、機能的な問題が原因となって歯ならびが乱れている場合には、歯ならびの改善につながることがあります。

アクティビティだけで歯ならびが治りきらない場合があります

一方で、歯ならびの乱れは、機能だけで決まるものではありません。

歯の大きさ、顎の大きさ、成長、遺伝、かみ合わせなど、多くの要素が関係しています。

そのため、機能的な問題が関係していない歯ならびの乱れは、アクティビティだけでは改善できません。

そのような場合には、本格矯正治療によって歯ならびを整えることが必要になります。

アクティビティと本格矯正の役割は別です

私たちは、アクティビティと本格矯正は競合するものではないと考えています。

アクティビティは、お子さんが楽しみながら口腔機能を改善していくことを得意としています。

一方、本格矯正は、歯ならびやかみ合わせそのものを改善する治療です。

役割が違うからこそ、それぞれの得意なことを生かしながら組み合わせることで、患者さんにとってより価値のある治療につながると考えています。

一つの方法だけですべては解決するとは限りません

私たちは、一つの治療方法だけですべての問題を解決できない場合があると考えています

アクティビティで改善する問題もあります。

一方で、アクティビティを頑張っても歯ならびが改善しない場合は、原因が口腔機能以外にあると考えます。

歯の大きさや顎の大きさ、成長、遺伝、かみ合わせなど、別の原因が歯ならびへ影響しているのかもしれません。

反対に、本格矯正治療だけでは改善しにくい問題もあります。

その場合には、お口の機能へ目を向けることで改善につながることがあります。

私たちは、一つの方法にこだわるのではなく、

現在のお口の状態を診断し、その反応を見て、原因に合った治療を選ぶことが必要だと考えています。

私たちがお伝えしたいこと

私たちは、アクティビティは一つの治療として有効だと考えています。

お子さんが楽しみながら取り組めること。

生活習慣や口腔機能を改善できること。

そこには大きな価値があります。

一方で、歯ならびそのものを改善する必要がある場合には、本格矯正治療によるフォローが役立ちます。

アクティビティと本格矯正の役割は別です。

それぞれの役割を理解し、必要に応じて組み合わせることが、患者さんにとって最も価値のある治療につながると私たちは考えています。